子育てママの歯列矯正

「子育てしながら歯の矯正はできるの?」と疑問をお持ちのママさんに、子育て中ならではの病院の選び方や治療の経過をご紹介します。

ワイヤー矯正とクイック矯正、どちらがいい?

「もっと短期間で歯列矯正できればいいのに…」

 

矯正に何年もかかると言われると、そう思いますよね。

短期間で歯並びの見た目を整えられる方法に、「クイック矯正」と呼ばれるものがあります。

 

私も昔、友人から「クイック矯正をした」と聞いたことがあり、「そういう方法もあるのか…」と、矯正を考え始めた頃に歯医者さんに相談したこともあります。

 

クイック矯正とワイヤー矯正は、まったく異なる治療方法です。

ここではクイック矯正とは何か、2つの矯正方法のメリット・デメリットを解説します。

また、クイック矯正を選んだ友人とワイヤー矯正を選んだ私の経験談もご紹介します。

 

 

1.クイック矯正とは?

自分の歯を削り、セラミックなどの素材で作られた人工的な歯をかぶせる、または貼り付けることで、整った歯並びに見せる方法です。

「セラミック矯正」「補綴矯正」とも呼ばれます。

治療費は保険適用外で、1本あたり6~15万円の費用がかかります。

 

2.クイック矯正のメリット・デメリット

クイック矯正最大のメリットは、治療が短期間で済むことです。

一般的に数週間~半年ほどと言われています。

歯の根元を動かすワイヤー矯正と違って後戻りがなく、保定も必要ありません。

また、自分に合った美しい色味の歯に調整することも可能です。

 

反対に、デメリットは健康な自分の歯を削る必要があることです。

特に、もとの歯の傾きが大きい場合などは神経を抜かなければならないケースもあります。

歯を削る・神経を抜くことで、歯の寿命が短くなることも考えられます。

 

3.ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正は歯の表面に矯正装置をつけ、ゆっくりと力を加えながら理想の歯の位置まで動かしていく方法です。

治療費は基本的に保険適用外で、全顎矯正で約80~100万円かかります。

 

4.ワイヤー矯正のメリット・デメリット

ワイヤー矯正のメリットは、自分の健康な歯のまま歯並びを整えられる点です。

また、噛み合わせも矯正されます。

 

デメリットには矯正期間の長さが挙げられます。

装置をつけている期間が2年~2年半、装置を外したあとの後戻りを防ぐための保定期間に2年ほどかかります。

また、矯正装置をつけている間は食べカスが残りやすくなるため、歯みがきなどの入念なケアが必要です。

歯の表側に装置をつけた場合、見た目が気になることもあります。

 

5.経験談その1:クイック矯正を選んだ友人

 友人のAさんは昔から出っ歯をコンプレックスに感じていました。

といっても、私が「出っ歯だったっけ?」と思うくらい、他人から見たら気にならない程度の歯並びでした。

ワイヤー矯正はお金がかかるし、時間もかかる…

前歯2本だけを治したいと思っていたAさんはクイック矯正を選択しました。

結果、時間と費用を抑えてコンプレックスを解消でき、本人も仕上がりに満足していました。

 

6.経験談その2:ワイヤー矯正を選んだ私

私は 前歯の歯並び(上は出っ歯、下はデコボコにずれている乱ぐい歯)が気になって矯正の相談をしに行きました。

クイック矯正についても聞きましたが、歯を削ること、特に傾きの強い歯については神経を抜く必要があり、歯の寿命を縮める可能性もあるとのことで、健康な歯に手を加えることには少し抵抗がありました。

また、奥歯についてもズレや傾きのある歯があることを指摘され、将来的に悪影響が出てくるかもしれないとのことでした。

これから数十年は生きるであろう人生をキレイな歯並びで快適に過ごせるのなら、数年間の治療期間と矯正費用は自分への投資として払う価値があると考え、ワイヤーで全顎矯正することを決めました。

 

7.まとめ

クイック矯正は、前歯数本など一部だけ矯正したい人や、短時間で治療を終わらせたい人に向いている治療方法と言えます。

ワイヤー矯正は、健康な自分の歯を生かしたまま歯並びを治したい人に適しています。

 

私のように、歯医者さんに見てもらって初めて気づく歯並びの問題点もあります。

それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、ぜひ歯医者さんで矯正の相談をしてみてください。

 

クイック矯正のために削った自分の歯は、元に戻すことはできません。

治療方法を決める際には、「この先生になら安心して任せられる」と思える病院を見つけてくださいね。