子育てママの歯列矯正

「子育てしながら歯の矯正はできるの?」と疑問をお持ちのママさんに、子育て中ならではの病院の選び方や治療の経過をご紹介します。

大人の歯列矯正にかかるお金はどれくらい? ~私が訪ねた4歯科医院を比較~

「歯を矯正したい」

そう思った時に一番気になるのは、「お金」のことではないでしょうか?

高いって聞きますよね…

 

私は矯正治療をしようと決めてから、4つの歯科医院に相談に行きました。

どのくらい費用がかかるのか、4医院を比較しながらご紹介します。

矯正費用の相場はどれくらいなのか、ご参考になさってください。

 

 

 

 

 

私が訪ねた4歯科医院

正治療を扱っている一般歯科2つと、矯正を専門にしている歯科医院2つでした。

それぞれどんな病院か簡単にご紹介します。

  • A歯科医院…一般歯科。年配の先生が一般治療も矯正も行う。職員も患者も多い。
  • B歯科医院…一般歯科。院長は外科メインで、矯正は別の先生が月1回来て行う。
  • C歯科医院…矯正専門医。とても丁寧に説明してくれる先生。
  • D歯科医院…矯正専門医。女医さんが処置するこじんまりした医院。

 

正治療で費用がかかる工程

正治療を始めると、以下のような工程で進み、それぞれに費用が発生します。

(1)精密検査
(2)抜歯
(3)矯正治療(装置のセット)
(4)毎月の調整
(5)保定

それぞれにかかる費用について、これから4医院を比較していきます。

 

精密検査にかかる費用

「この病院で矯正治療する!」と決めてから最初に受けるのが精密検査です。

レントゲンや写真、歯の型などをとり、矯正治療の方針を決めるために行うものです。

病院によって「診断料」といった名前のこともあります。

4医院の料金はこうでした。

  • A歯科医院(一般歯科)…54,000円
  • B歯科医院(一般歯科)…35,000円
  • C歯科医院(矯正専門)…40,000円
  • D歯科医院(矯正専門)…30,000円

 病院によって差がありますが、数万円はかかると思っておいたほうがよさそうです。

 

抜歯にかかる費用

治療方針が決まると、抜歯が必要かも決まります。

抜歯の有無はその人の歯並びによって違いますが、矯正治療のための抜歯は保険が効かないため、「1本あたりいくら」という金額がかかります。

  • A歯科医院(一般歯科)…5,400円/1本
  • B歯科医院(一般歯科)…5,000円/1本
  • C歯科医院(矯正専門)…抜歯は行わない
  • D歯科医院(矯正専門)…抜歯は行わない

おおむね1本あたり5,000円前後が多いようです。

ちなみに、矯正専門の医院では抜歯などの処置は行いません。

抜歯が必要な時は矯正専門医から紹介状を書いてもらい、一般歯科で抜歯を行うことになります。

 

正治療(装置のセット)にかかる費用

一般的に「高い」と言われているのが、この矯正治療費です。

治療方法により料金が異なりますが、ここでは表側ブラケットでの治療をベースに紹介します。

  • A歯科医院(一般歯科)…702,000円(白や透明のブラケット・ワイヤー使用)
  • B歯科医院(一般歯科)…800,000円
  • C歯科医院(矯正専門)…800,000円(セラミック製ブラケットは+50,000円)
  • D歯科医院(矯正専門)…600,000円(セラミック製ブラケットは1本+7,500円)

病院によって、目立たないセラミック製ブラケットの扱いが異なるのが特徴的でした。

「金属製ブラケットは目立つからちょっと…」という方は、ブラケット変更による差額も確認しておくとよいでしょう。

ちなみに、C歯科医院では上あごの奥に矯正用のインプラント(小さなネジ状のもの)を設置するのに+50,000円かかるとのことでした。

 

毎月の調整にかかる費用

装置をつけてからは月に1度来院し、ワイヤーの調整を行っていきます。

  • A歯科医院(一般歯科)…5,400円
  • B歯科医院(一般歯科)…5,000円
  • C歯科医院(矯正専門)…3,000円
  • D歯科医院(矯正専門)…5,000円

5,000円くらいのところが多かったですね。

矯正にかかる期間はその人の歯並びにより1年半~3年ほどと開きがありますが、私の場合は2年~2年半かかりそうと言われています。

中には月々の調整料も矯正治療費に含めている歯科医院もあります。

 

保定にかかる費用

歯を動かした後、そのまま放っておくと歯が戻ろうと動いてしまい、また歯並びが乱れてしまいます。

それを防ぐために、2年程度リテーナーと呼ばれる保定装置をつけます。

保定の方法や費用については、4医院で大きく差がありました。

  • A歯科医院(一般歯科)…歯の裏にワイヤーを固定、半年に1度クリーニング時に確認
  • B歯科医院(一般歯科)…ワイヤータイプ20,000円/マウスピースタイプ30,000円
  • C歯科医院(矯正専門)…ワイヤータイプのリテーナー 観察料3,000円
  • D歯科医院(矯正専門)…ワイヤータイプのリテーナー 調整料3,000円

保定装置を作る際に費用がかかる医院もあれば、来院時に料金が発生する医院もあるなど様々でした。

来院の頻度は数か月~半年に1度くらいが多いです。

ワイヤーやマウスピースの保定装置は、

「1日中装着→夜のみ→つけない日を増やしていく」

と、徐々につけている時間を減らしていくのですが、

A歯科医院では裏側矯正ような装置をつけ、数年たっても基本はつけたままにしておくという、他とは違う方針をとっていました。

 

まずは矯正の相談から!

 

すべての医院で矯正費用の一覧が用意されていましたし、歯並びの状況を見て

「抜歯が必要そうか」

「何年くらいかかりそうか」

といった大まかな治療方針も教えてくれます。

私は4医院すべてから「4本の抜歯が必要になると思うよ」と言われたので、抜歯の覚悟もすんなりできました(笑)

 

どの医院も「ウチで矯正したいと思ったら連絡してくださいね」というスタンスで、強く勧誘してくるようなことはありませんでした。

矯正の相談は無料で行っている歯科医院も多いです。

「矯正してみたいけど…」と思っている方は、ぜひ一度相談してみることをおすすめします。